初心者のためのパソコンのおはなし
第3話
元気メールの出し方・・・の巻

 ゴローじいさんは65歳。「元気じるし」のお年寄りです。車でアウトドア、登山、山菜 取りはもちろん、釣りにアマチュア無線、絵描きとカメラと英会話、そして1年に2回は海 外に行きます。そんな五郎じいさん、最近はパソコンに取組み始めました。 ●はなこん講師  では次に、メールの書き方ですが、基本的には短くまとめます。メールは何度もやったり とったりできますから、「白ヤギさん黒ヤギさん」の歌のような、ピンポンゲームのような 連絡ももちろん可能です。ということで、あまりひねった内容ではなく、用件を手短に書く ように心がけるといいですね。  はい質問?書き出しですか?そうですね、人によりまちまちですが、手紙のように毎回、 拝啓とか前略を書く必要はありません。敬具や草々も不要です。誰からの手紙で、何の用件 であるかがすぐわかるようにするといいでしょうね。つまり結論を先にもってくるような、 せっかちな書き方といいますか、そんな形式にすると、読み手も助かると思います。  電子メールとして習慣化している書き方は、たとえば次のようになります。
ゴローじいです。 >○○さんは書きました >明日のゴルフコンペは、○時から、○○カントリークラブで行います。出欠を至急 >返信して下さい。  出席にきまってんべ。m(^_^) Gorou Noguti, Sitetu ensen street, Inogashira tokyo goron@atomic.ski.or.jp, http://www.appi.iwate.jp
 最初にある>○○さんは書きましたは、メーラーと呼ばれるソフトが勝手に書き出した行 で、受信した内容をそのままおうむ返しにコピーした、ということを示すものです。  左端の>記号は、引用記号といって、相手の文書であることを示します。電子メールでは、 何の話題に対して返事をしているかを明確にし、会話調の雰囲気を作るために、習慣的にこ うした”かけあい”のような書き方をすることが多いです。ですから、文学的な表現技法は 不要ですね。会話記録のような感じで、しかも短くYes、Noを書くだけでいいのです。  出席にきまってんべ。じゃあ m(^_^) の、最後のm(^_^)は、絵文字といって、雰囲気をやわらげる目的で使われています。いかに も身ぶり手振りの会話の延長のような文書ですね。電話などでは感情も推し量ることができ ますが、短く文を切る電子メールでは、ちょっとした表現のあやで、誤解を与えかねないの で、こんなふうに修辞記号を使っているのですね。しかしオフィシャルな文では、こうした 表現は使いません。  最後のメッセージ、Gorou Nogutiと、goron@atomic.ski.or.jpなどは、メーラーソフト が勝手に書き出した文書で、予め定まったファイルの中に登録しておけば、手紙の最後に自 動的に追加され、相手に送り届けられます。実は手紙の最初に、誰からいつ送られ、どんな コンピュータからどこを通って手紙が届いたか、という記録が残っています。それをみば、 返信先がわかるようになっていますので、あえてこういう追加文を書かなくてもいいのです が、まあ、習慣的なものですね。   メールの極意は  以心伝心じゃよ ●ゴローじい  うーん、なかなかおもしろそうしゃのぉ。m(^_^)か。しわくちゃ顔なら($_$)xかな。わく わくするなぁ。それで、知らない人とも話ができるんだよね。文書だけなら、ひょっとして 年齢も性別もなにもかも隠せるのではないだろうか・・・ふふふ、面白そうだなぁ。 ●はなこん講師  変なことを考えないで下さいね。もちろん、すべて匿名にすることも可能です。名前が女 性でも女性であるとは限らないし、もっと極端には、ホームページに写真を載せても本人か どうかわかりません。あくまでも文書だけを頼りに、相手の価値観といいますか、意見や感 想を推し量ることしかできないのです。学校とか会社組織でしたら、どこのコンピュータか ら発信していたか、で、発信者がだいたい特定できますが、民間プロバイダからの発信です と、ほんとうにわからないと思いますね。プロバイダ管理者は通信の守秘義務がありますか ら、この人はこういう人だ、と第三者に情報を与えてはいけない、と法律で決まっています し、いまのところ、犯罪的なものでない限り、警察も調査できないはずです。  電子メールは、知っているどうしでやりとりすることがほとんどですが、見知らぬ人と通 信しあう場面もあります。たとえばメーリング・リスト、というものがあります。これは特 定の専門分野とか趣味をもつ者が、自発的に参加して、その分野の情報を知らせ会うもので すが、みんな知っている者であるとは限りません。またメンバーも、いつでも参加したり脱 会することもできます。  またニュースグループ、というものがあります。これは電子メールのように、個人に配送 されてくるものではなく、公開討論のようなもの、電子掲示板のようなものです。日本で有 名なのは、fjニュースですが、まずありとあらゆる分野の話題について、グループができて いまして、活発なものだと1日で数十、数百の投稿があります。阪神淡路大震災のときに、 ボランティア救助物資の手配をしたり交通状況を実況中継したりした実績があります。 ●ゴローじい  正体がわからないのに、おたがいに情報を利用している、というところがすごいなぁ。ち ょっと悪さをしようと思えば、いくらでもできそうなのに。外国の連中なんかは、けっこう イタズラしてくるのではないだろうか。そういう問題、道徳などはどうなっているんだろう かね。 ●はなこん講師  ニュースグループなどでは、見ず知らずの人が、いろいろ技術指導をしてくれたり、ほん とうに親切な人が大勢おります。一度でもお世話になったら、やはりおかえしの意味で、有 用な情報をボランティアで発信することも大事ですね。なにも技術知識でなくてもいいので す。ゴローじいさんのように地域を飛び回っている方は、それなりの情報がおありでしょう。 そうした情報を、おかえししたりするのですね。  おいしいところだけを取るような姿勢でネットワークに参加するのでしたら、こうした倫 理観は育ちません。きついメールを出したり、なんか的外れな意見で雰囲気を乱すのも、お たがいにやりとりして支援しあったことがないのも原因があります。こういう相互支援があ ってはじめて、安価なインターネットの世界が築かれていますので、入門者はまず、そうし た習慣に慣れる必要があると思いますね。  もちろんいやなこともあります。匿名の正体不明の者から、変なメールが届くこともとき どきはあります。90ドル支払えば、あなたのホームページのアクセスを飛躍的に増やして やる、とか、もうかる投資をしましょうとか、そんな英文ダイレクトメールが来たりします ね。題名だけでそんな内容がわかるようになりますから、読まずに削除するなど、無視すれ ばいいですね。一般に、メールは返信する義務はありませんので、無関係のものは、ほって おいて無視を決めればいいと思います。  そういえばついでですが、英文に対して、へたに英文で返信することも控えましょう。ほ んとうに返信を求めるような依頼のメールなら、いかに外国人でも相手は日本語で書くのが 礼儀なはずで、そのように要求してかまいません。Write in Japanese, please.とでも返信 しても、ちっとも恥ずかしいことでも失礼なことでもないですね。インターネットだから英 語がわかって当然だ、などと諸外国の人が考えているなら、そちらのほうがむしろ問題です。 そんなルールはいっさいありませんので、英語が苦手なお年寄りでも気にする必要はありま せんね。 ●ゴローじい  ふーむ、そうか。まずは体験しないとわからないことも多いようだね。実際にどんなメー ルソフトがあるのか、どうやって動かすのか、紹介お願いしますよ。 ●はなこん講師  はい、それでは具体的なメール用ソフトの実験をしてみます。  まずは、ブラウザ、Netscapeに付属しているメール発信ソフトです。これは使う まえに、自分のメールアドレスや、ちょっと難しいですが、なんという機械から発信するの か、書き込んでおく必要があります。そうした予備的な手続きのことを設定といいますが、 これが初心者の方は無理だと思いますね。契約したプロバイダの管理者に相談すると教えて くれると思いますし、なにかと面倒なら、パソコン・・・そうですね、ノートパソコンなら 便利ですが、それをプロバイダ会社に持っていって、設定してくれ、と言ってもよいはずで す。  次に、メール専用のソフトがあります。シェアウェアといって、安いですが、著作権者に お金を払って使用するソフトなどが有名ですね。そうしたソフトは、届いたメールを区分け 整理したり、画像ファイルを付加したりできるので、なにかと便利かと思います。こうした ソフトも、プロバイダ会社の方に相談するとよいでしょう。  図1には、AL mailというメーラー・ソフトの画面を示します。いったんモデムで接続し て、このソフトを立ち上げると、メールが届いている場合には、着信の知らせが現れます。 まずはどんどん読み込んで、さいごまで読み終えたらさっと電話を切るといいですね。夢中 になってその場で返事を書こうと思うと、とんでもない長い時間が考えている時間で費やさ れ、電話代がもったいないのです。  図1 メールソフトの例  ●ゴローじい  そのメールは発信すると手元に残るのかね。コピーを保存しておきたいときは、どうする んだろう。 ●はなこん講師  ファイル格納という操作で保存できますが、もっと簡単には、自分自身にもそのメールを 出しておけばいいのです。そのメールの差出人は自分なので、あとで自動的にメール整理を するとき、「送信済み書類」とでも名前をつけて入れ物に、自分からきたメールを格納する ようにしかけをするのですね。  それと、このメールは複数の人たちに同時に送ることもできます。メーリング・リストと いう機能に似ていますが、送った先が全部見えるような送信の仕方ですね。Ccという項目、 カーボンコピーの略ですが、ここに、同時に送りたい人のメールアドレスを、カンマで区切 って、並べて書けばいいのです。   ●ゴローじい  それは便利だね。仲間内での連絡が簡単にできるね。でもいちいち電子メールの、その英 語を打つのが大変そうだなぁ。そんな小さい文字、すぐ間違いそうだし、なんとかならない ものかね。 ●はなこん講師  こんな目的のために、ワープロ辞書機能を使うこともよく行われていますよ。たとえば、 「ごろー」と打つと、ゴローじいさんのアドレス、goron@atomic.ski.or.jpが表示されるよ うに辞書に単語登録しておくのです。こんな調子で、よく連絡するひとたちのアドレスを、 ワンタッチに表示すると苦労ではないのですね。単語登録は文字数の制限があるので無制限 に書き込めませんが、カンマで区切って辞書登録すれば、たとえばゲートボール仲間へ一斉 に送ることも簡単ですね。 ●ゴローじい  うーん、ますます便利だなぁ。このメールで画像も送れるんだよね。 ●はなこん講師  専用のメーラーというソフトは、そんな働きもできますね。画像を、そのメール・アイコ ンにかぶせれば、自動的に特殊な文字に変換して、文書のようにして画像を送信できます。 ただしこれは、相手が、画像文字を翻訳できるソフトを使っていないとだめですね。誰でも 送信できるものでないことに注意して下さい。もし画像に変換できないソフトを使った人に そんな画像文字ファイルを送ると、再現もできない無意味な文字を、ただじっと受信し続け るという苦痛を与えます。UNIXというコンピュータシステムを使っているひとは、悪く すると、それ以降のメールが読めなくなったり、被害を与えることもありますね。ですから、 そうした画像は、礼儀としていったん、「これこれの形式で送るからね」と断ってから、送 信するのがならわしになっています。  文字化けで思い出しましたけれど、特殊な記号は、メールで送ることができません。たと えば、半角のカタカナがそうです。また「まるいち」のようなマークや、カッコに株の字が 入ったような記号もだめですね。特に題名部分にそうした文字を入れると、場合によりけで すが、UNIXという機械を使っている人は、それ以降のメールが全部読めなくなることも ありえます。
<メールのくわしい構成>  FromやSubjectってなに?  文字コードのはなし  一斉メールのしくみ <メーリングリストで友人の輪を広げよう>  メーリングリストの例  運用上のルールは?  役に立つメールと「ゴミ?」メール  気楽に参加してみましょう
もどる
このテキストに関する質問はこちらへお願いします

(c)話せばわかるわかるコンピュータの会,1998.5
Hanaseba Wakaru Computer no Kai, Ichinoseki,Japan,1998
もどる
このテキストに関する質問はこちらへお願いします

(c)話せばわかるわかるコンピュータの会,1998.5
Hanaseba Wakaru Computer no Kai, Ichinoseki,Japan,1998